小笠原母島の
漁業について

内地から約1,050km離れた豊かな海で
昔からの伝統的な漁法を行う母島の漁業

小笠原の海には、メカジキやハタ類、イセエビなどが豊富に生息しています。
私たちは、その海の恵みに感謝しながら、昔からの伝統漁法の底魚一本釣り漁や、たて縄漁を行っています。内地(本州)から約1,050kmと離れているので、鮮度の管理には強いこだわりがあります。

小笠原母島の

主な漁法

たて縄漁

この漁法は、「ボンテン」と呼ばれる一本の旗竿を起点とし、そこから枝針のついた幹縄(みきなわ)を水深およそ500メートルの深さに沈めて、主にメカジキやメバチマグロを狙うものです。
操業は、通常、日の出の時刻から漁の準備である投縄(とうなわ)を開始し、一度に20本から30本のボンテンを潮に乗せて流します。仕掛けを展開する範囲は時には15キロメートル四方以上にも及ぶ、非常に大がかりな漁法であり、日没までに仕掛けた全てのボンテンを回収し終えます。
漁場は、沿岸の近海だけでなく、泊まり込みで操業するようなはるか沖合まで広範囲にわたります。漁の成功は、いかに魚影の濃い漁場を探し出すかにかかっており、単に魚群探知機に頼るだけではなく、潮流、水温、海底の地形、季節の動向、その他多くの自然条件を総合的に判断し、最適な場所を選び出すことが鍵となります。
また、冬期には、通常の枝針の代わりにイカバケ(イカを模した擬似餌)を付けてソデイカを狙います。このソデイカは近年、この漁法における冬期の主要な漁獲対象となりつつあります。

底魚一本釣り漁

一本釣りは、その名の通り、一本の竿とリールのみを用いて魚を釣り上げる漁法です。主にオナガ(ハマダイ)、カンナギ(マハタ)、アカバ(アカハタ)、ハロー(ホウキハタ)といった、市場で高い価値を持つ高級魚を狙います。
この漁法は一見シンプルですが、刻々と変化する潮の流れを正確に読み取り、魚の活性を見極め、さらに狙う魚種に合わせて仕掛けや餌に緻密な工夫を凝らすなど、熟練の技術、豊富な経験、そして鋭い勘までもが求められる奥深い漁です。
母島では、漁獲から水揚げまでの時間を短縮化するなど、徹底した鮮度維持管理のもとで魚が出荷されており、この努力によって各市場から非常に高い評価を受けています。さらに、出荷までに日数がかかり、鮮度が落ちて価格が下がる事態を防ぐため、古い魚を出荷せずに済むよう自主的に休漁するなど、魚価の高値安定にも積極的に努めています。

水揚げされる

主な水産物の種類

魚の種類

  • メカジキ

  • メバチ

  • キハダ

  • ソデイカ

  • オナガ(ハマダイ)

  • アカムツ(ハチジョウアカムツ)

  • サクラダイ(ハナフエダイ)

  • カンパチ(ヒレナガカンパチ)

  • カンナギ(マハダ)

  • ハロー(ホウキハタ)

  • アカバ(アカハタ)

  • ヒメ(オオヒメ)

魚種別水揚げ高割合

カジキ55%,底魚類22%,イカ類10%,カツオ/マグロ類6%,ハタ類4%,その他3%

漁業種類別漁期

底魚一本釣り漁業:盛漁期1月 5~7月 11~12月 漁の期間 2~4月 8~10月,たて縄漁業 :盛漁期4~7月 漁の期間 1~3月 8~12月,ソデイカ漁:盛漁期 1~2月 11~12月

小笠原母島漁業組合の

漁船紹介

小笠原母島漁業組合には、4~10トン未満の船が約20隻ほど所属しています。各漁船には1~3名程度が乗り込み、漁を行います。

  • ゑびす丸( 7.3t )

  • 恭紋丸( 7.3t )

  • 寛恵丸( 9.7t )

  • 光延丸( 9.7t )

  • 幸晴丸( 9.7t )

  • 幸徳丸(9.1t )

  • 冨美丸(9.7t)

  • 榛名丸( 4.2t )

  • 千尋丸( 4.8t )

  • 第八漁徳丸( 9.7t )

  • 第八神徳丸( 8.78t )

  • 第八日喜丸( 7.3t )

  • 第八朋漁丸( 8.05t )

  • 福聚丸( 4.9t )

  • 千隆丸(8.5トン)

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